アディダス オリジナルスが誇る伝統的なホワイトコートシューズを、現代にフィットした新たなデザインで再定義したコレクション「HOME OF CLASSICS」。今年10月から始まったこのコレクション、「SUPERSTAR」「STAN SMITH」「CONTINENTAL 80」といった往年の名作が並ぶなか、最新作として登場したのが「SUPERCOURT」というモデルだ。
歴代のコートシューズの要素を踏襲しつつ、現代的なシルエットを取り入れたホワイトレザースニーカーである「SUPERCOURT」。
アディダス オリジナルスが今秋立ち上げた“新時代のクラシック”を解き明かすべく、「HOME OF CLASSICS」のPRを担当するアディダスの古谷佳祐氏に話を訊いた。
クラシックの再定義「HOME OF CLASSICS」
もともとアディダス オリジナルスにおいて、コートシューズはすごく注力しているラインなんです。1970年代にアメリカで「STAN SMITH」が発売され人気となって以降、「SUPERSTAR」「CONTINENTAL 80」「CAMPUS」など様々な人気モデルを生み出してきました。そんな約50年にも及ぶ歴史を持つコートシューズコレクションは、アディダス オリジナルスの貴重な財産とも言える存在です。
それらのクラシックモデルをまとめて、ひとつのコレクションにしたのが今回の「HOME OF CLASSICS」です。
また、ただ単に「HOME OF CLASSICS」という名称を付けただけではなく、デザインやカラーリングを新たにしている点もポイントです。
10月に発売したモデルは、全てのシューズがホワイトレザーをベースとしている中に、ベージュのヌバックレザーを差し込むことで温かみのあるカラーリングとなっています。この時期にはオススメのカラーですね。
現時点での集大成のクラシックモデル
歴代のコートシューズを現代的に再構築する、というのが「HOME OF CLASSICS」の基本テーマなのですが、今回新作として「SUPERCOURT」というモデルを発売しました。
「SUPERSTAR」「STAN SMITH」などの歴代モデルの要素を少しずつ取り入れて再構築した、現時点でのアディダス オリジナルスの集大成とも言えるシューズです。
例えばアウトソールには「SAMBA」「SUPERSTAR」「CAMPUS」で用いられた模様が組み合わさっています。アッパー横の通気穴は言わずもがな「STAN SMITH」のものですね。デコレーションステッチも「STAN SMITH」と同じデザインとなっています。
これら歴代モデルの要素を取り入れつつ、新たに加えられた要素として、チャンキーシルエットということが挙げられます。基本的にアディダス オリジナルスのコートシューズのシルエットは細身のものが主流です。しかし「SUPERCOURT」に関しては、現在のトレンドであるチャンキーシューズのデザインのように、ソールに厚みを加えた比較的ぼってりとしたシルエットになっています。
ここまでソールに存在感があるモデルは過去になかったので、白いスニーカーで存在感を出したいという時にはオススメです。
そうやってディティールに注目して、過去のモデルのデザインと比較してみるのも面白いと思います。
ホワイトレザーを自分なりに汚してほしい
今期の「SUPERCOURT」のキャンペーンテーマは「刻め、今のジブンを」です。白いレザーのスニーカーって汚れやすいじゃないですか。それをピカピカの状態を維持したまま履くのもひとつのスタイルだと思うのですが、普通に履いていたらどうしても経年劣化だったり、汚れだったり、シワが付いたりしてくる。それをただの汚れと言ってしまえばそれまでですが、そうではなく私たちはそれはその靴を履いて歩んだ日々の蓄積だと捉えています。
汚れ自体を刻むことで、今の自分をこの靴に投影していこう、そんなテーマで「SUPERCOURT」の魅力を伝えていきたいと考えています。靴をあえて汚すことを推奨するというのは珍しいですが、アディダスのように伝統あるブランドだからこそできることだと思います。長く培ってきたデザインや技術が、幅広い年齢層、シーンで受け入れられているという前提があるからこそ、これまでにないような新しいシューズやコンセプトが生まれてきます。
今回の「SUPERCOURT」はこれまでのコートシューズの再構築という新たなコンセプトのもと生まれたシューズですが、歴代の「SUPERSTAR」や「STAN SMITH」のように広く愛されるようなモデルになっていくことを願っています。