日本やインドの伝統的な技法を取り入れ、上質なテキスタイルから着心地のいい衣服や小物を毎シーズン提案している「HaaT」。今シーズンは「SOUTH PACIFIC」をテーマに、南太平洋の植物や自然が織りなすトロピカルな雰囲気や、先住民たちの智慧が生み出した伝統と慣習を、HaaT独自の技法を用い、ウェアへ落とし込んでいる。
All Photography by Yuriko Takagi
TAPA EMBRO/タパエンブロ
南太平洋の伝統的な樹皮、タパクロスから着想を得て、HaaTならではの柄刺繍で表現したシリーズ。思わず手にとって触れたくなる、綿の風合い豊かなテキスタイルには、柔らかなオーガニックコットンが織り交ぜられている。仕上げに洗い加工をすることで、刺繍と生地をより馴染ませている。
KYO CHIJIMI/キョウチヂミ
特別な織機で丁寧に織り上げた生地を使用した、HaaTの定番シリーズ”KYO CHIJIMI”。通常の強撚糸にさらによりをかけた極細綿糸を使用し、生地を晒す際に大きく縮めることで、高密度かつ薄く軽量でさらりとした肌触りの素材に。今シーズンは南国のトロピカルなイメージを、色彩豊かな発色で表現している。一部アイテムは、オンラインストアで限定展開中。
WAVE JALI/ウェーブジャリ
南太平洋の波をイメージし、シンプルに縫い上げたインド伝統のジャリ刺繍と、カングリ型のカットが職人によってさりげないバランスで施されている。深い緑のテキスタイルに透けて見えてくるビリ刺繍や柔らかい肌触りのコットンが、涼しく快適な印象を与える。
FLORAL BHILL/フローラルビリ
軽やかな綿のセットアップ。南国の植物のパッチワークを組み合わせ、繊細で立体感のあるビリ刺繍を全面的に施した、インドの職人技が光るシリーズ。
©️ ISSEY MIYAKE INC.