写真家ユージン・スミスの写真展「The Glow of Mercy-愛と真実の日々-」が現在、東京・御茶ノ水の写真専門ギャラリーgallery bauhausで開催されている。
アメリカのグラフ誌『LIFE』などを中心に、フォト・ジャーナリストとして数多くの傑作を残したユージン・スミス。戦争・医学・産業などをテーマに、人間のかがやきを撮り続けたスミスの写真家としてのあり方は、後世のフォト・ジャーナリズムに多大な影響を与えてきた。
1978年に59歳という若さで他界したスミスは、自身も波乱に満ちた人生を送りながらも、世界中で起きている悲惨な出来事をカメラで追い続けた。被写体と真摯に向き合い、あるがままの生をカメラを通して人々へ伝えようとしたその作品は、真実を追い求める強い意志とあたたかな人間愛に溢れている。
本展では、そんなスミスの作品群から「第二次世界大戦」や「カントリー・ドクター」、「日立」、「スペインの村」など複数のテーマをもとに厳選したモノクローム作品(ゼラチン・シルバー・プリント)を約70点を展示する。プリントはスミス自身の手によるものだ。
9月23日には妻のアイリーン・美緒子・スミスとの共作写真集を題材とした、ジョニー・デップ主演映画『MINAMATA ミナマタ』の全国公開を控えるなど、今改めてその功績が注目されつつあるスミス。その貴重な作品群との出会いを、ぜひお見逃しなく。
展覧会 | W・ユージン・スミス写真展 「The Glow of Mercy-愛と真実の日々-」 |
期間 | 2021年9月7日(火)-11月20日(土) 11時-19時 |
休廊 | 日・月・祝日 |
会場 | gallery bauhaus (東京都千代田区外神田2-19-14) |
鑑賞料 | 一般・学生 800円 中学生以下無料 |