モデル、女優として活動しながら、シンガーにも挑戦するモトーラ世理奈が、
テクニクスの「EAH-AZ60」と共に辿る、人生の様々なシーンを彩った音楽の記憶
STYLING: ITO NOBUKO
HAIR&MAKE-UP: MURAKAMI AYA
TEXT: ITAKO JUNICHIRO
人との出会いを通して
育まれていった音楽への興味
モトーラ世理奈が幼い頃に初めて好きになった曲は、中島みゆきの「地上の星」だったという。
「どうやって知ったのか記憶が曖昧なんですが、5歳の頃に『地上の星』がすごく好きになり、歌詞をプリントアウトしてもらって練習をして、親戚の前で歌を披露したりもしました。小さかったので歌詞の意味は理解できていなかったと思いますが、私にとっては歌いやすいメロディだったんだと思います」
当時モトーラと一緒に暮らしていた祖父母はクラシック音楽の愛好家で、家の中や車の中でも常にクラシックが流れていたという。
「クラシックが身近にあったから好きになったかというとその逆で、いつも聴き過ぎてちょっとイヤだなと思っていた記憶があります。小学2年か3年の時に初めて自分で買ったCDはEXILEのシングルでした。テレビで見てカッコいいなと思って。中学生ぐらいまでは嵐も好きでしたね。好きなCDを買ってきて、MDに落として自分のプレイリストを作って聴いていました」
高校生になりモデルの仕事を始めたモトーラは、撮影の現場で出会ったカメラマンやアートディレクターといった人たちから様々な音楽を教えてもらうようになる。
「高校生の頃、never young beachが好きになったんです。ゆったりとしたテンポでチルっぽいサウンドが私にはとても新鮮で。撮影現場でその話をすると、あるカメラマンの方が『それならサニーデイ・サービスやはっぴいえんどの音楽もきっと好きだと思うよ』と教えてくれて。実際に聴いてみて、ネバヤンのルーツにはこういうバンドがいたんだなと知ることができた。この仕事を通して出会った人たちのおかげで聴く音楽の幅が広がったと思います」
2019年にはフィッシュマンズの「いかれたBaby」のカバーでモトーラは歌手デビューを果たした。
「小さい頃は家族の前で歌ったりもしていましたが、まさか自分が歌手デビューするなんてまったく想像していませんでした。ちょうどデビューのお話をいただいた時に好きで聴いていたのがフィッシュマンズだったので、自分から『いかれたBaby』をカバーしたいとお願いしました。人前で歌うのはやっぱり恥ずかしいけど、また機会があればトライしてみたいです」
より良い音を体験し
大切な記憶を積み重ねていく
現在はソウルやラップミュージック、90年代のUKレゲエなどにも興味があると話すモトーラに、最近のリスニングスタイルについて訊ねてみた。
「母親と一緒に住んでいるので、ひとりで好きな音楽を聴きたい時にはイヤホンをして聴くことが多いです。今では様々なジャンルの音楽を聴いていますが、私は時間帯によって聴きたい音楽が違ってきますね。朝は気分が良くなるものやテンションの上がる曲を聴き、夕方から夜にかけてはドープな音が聴きたくなります。基本的にイヤホンで聴いているんですが、最近は好きな音楽をレコードの良い音で聴いてみたくて、レコードプレーヤーが欲しいなと思っています。レコードはすでに何枚か持っているので早く手に入れたいです」
より良い音を求めるモトーラは、テクニクスのワイヤレスイヤホン、EAH-AZ60のサウンドのクオリティの高さに驚いたと語る。
「音の配置が立体的で、高音と低音のバランスもちょうどいいし、すべての音がクリアに聴こえてきました。このイヤホンなら音の世界により入り込める気がします」
さらに彼女はイヤホンをタッチするだけで再生や停止ができる利便性、そして周囲の音もしっかり聞き取ることのできるアンビエント機能や、電話などでの通話中に自分の声をよりクリアに相手に届けることのできる通話機能があるのも嬉しいと言う。
「普段からBluetoothのイヤホンで電話することがあるんですけど、周りの音が入ってきて自分の声がちゃんと相手に聞こえているか不安になることが多いので、周囲のノイズを軽減してくれる機能はとても助かりますね」
さらに彼女は続ける。
「ワイヤレスイヤホンは歩いている時に落としてしまうこともあるじゃないですか。以前、地下鉄のエスカレーターに乗っていた時に片方のイヤホンを落としてしまい、後ろにいた人が拾ってくれたんですけど、それが高校の頃の後輩だった、なんてことがあって(笑)。でもEAH-AZ60はイヤーピースのサイズが豊富なのでそこも安心ですね。人は左右の耳でも大きさが違っていると思うので、自分にフィットするサイズを選べるのはありがたいです」
モデルや女優の仕事で国内だけでなく海外に行く機会も多いモトーラ。彼女にとって大事な場所や記憶は音楽、そして匂いと密接に結びついているのだという。
「この曲を聴くとあの時のことを思い出す、ということはたくさんありますが、私にとっては“匂い”も重要なものです。映画の撮影で滞在していた台湾のホテルで毎日のようにルームスプレーを使っていたんですが、日本に戻ってしばらくしてそのルームスプレーを使ったら、匂いを嗅いだ瞬間に撮影の記憶が一気に蘇ってきたという経験がありました。EAH-AZ60をつけていろんな場所に行って音楽を聴き、その時の匂いを吸い込めば、自分の中に大切な記憶がもっとたくさん蓄積されていくんじゃないかなと思います」
モトーラ世理奈
1998年東京生まれ。モデル、女優として活動中。2019年にフィッシュマンズ「いかれたBaby」のカバーで歌手デビュー。2022年4月29日には出演映画『ホリック xxxHOLiC』が公開される
衣裳:ジャケット ¥145,200/3.1 Phillip Lim(3.1フィリップ リム ジャパン:03-5962-7061)、ドレス ¥50,600/Chika Kisada(エドストロームオフィス:03-6427-5901)、タートル/スタイリスト私物、その他/本人私物
SELECTED by MOTOLA SERENA
6 SONGS FOR 6 SCENES with EAH-AZ60
友達との思い出、旅の中で見た景色、音楽がもたらす感動……モトーラ世理奈の人生のシーンに寄り添う6つの楽曲