那覇の国際通りの端に店を構えるオレンジキッチンは、身体にやさしい沖縄の旬野菜たっぷりのごはんが人気のお店だ。
“手肌と地球にやさしい”をコンセプトに、人の暮らしにそっと寄り添ってきたヤシノミ洗剤とオレンジキッチン店主の宮城光枝さんの暮らしのストーリー
Text:Coyote
Presented by サラヤ株式会社
身体に良くて、自然にいいもの
「沖縄で野菜を食べるなら冬がいいですよ。冬に採れる野菜が一番多いんです」
注文したやんばる野菜と生姜焼き定食の皿がテーブルに運ばれてくると、宮城光枝さんは十数種にのぼる野菜と料理を一品一品説明してくれた。
「これでもかというくらい野菜を食べて満足してもらいたいので、生姜焼き定食というよりは野菜定食みたいな感じですね。お肉は添え物。お客さんの中には、子どもがここのにんじんしか食べないからと言って持ち帰られる方や、普段暴飲暴食をしているから休日くらい身体に良いことがしたいと毎週日曜にランチを召し上がるお客さんもいます」
宮城さんがオレンジキッチンをオープンしたのは5年前。上京して栄養士として働いた後、「銀座わしたショップ」の立ち上げから沖縄の物産関係の仕事に10年以上従事してから沖縄に帰省した。いつか地元のやんばるで飲食店をやろうという思いもあって友人夫婦が手がける石垣島の辺銀食堂を手伝うことになり、姉妹店として那覇で「こぺんぎん食堂」、「ぺんぎん食堂デリ」を出店した後、オレンジキッチンをオープンした。
「会社員時代、ランチや仕事帰りに野菜をたくさん食べられるお店があればいいのにと思っていたので、手間はかかりますが自分のお店は野菜料理中心にしたかったんです。野菜はきれいなまま生えてはいません。無農薬だから虫もついているし、よく洗わないといけない。ヤシノミ洗剤は野菜や果物も洗えるというのがすごいですよね。食べる物にも使えるということは、それだけ安全ということ。いつも手荒れを気にして仕事の後にワセリンを塗っていましたが、ヤシノミ洗剤にしてからはそれもいらなくなりました」
ヤシノミ洗剤は“手肌と地球にやさしい”というコンセプトのもと、洗浄能力に不要なものは入れない無香料・無着色を、誕生から50年にわたって貫いている。またヤシ油を用いた植物系洗浄成分の濃度は一般的な洗剤の半分以下に抑えることで手荒れしにくいうえ、排水はすぐに水と二酸化炭素に分解されるという特徴がある。
「実家があるやんばるには下水道がなく、各家庭の庭に浄化槽が埋めてあります。その点でもヤシノミ洗剤は尚更いいですよね。やんばるに住んでいた頃、海水汚染が問題になったことがあります。家の前の塩屋湾で子どもの頃はよく泳いでいたのですが、いつしか湾では泳いではいけないと言われるようになりました。水洗トイレの普及や家庭用排水が泳げなくなった一因だと思います。今ではまた泳げるくらい海はきれいになっていますが、そのような体験から家庭と海と山がすべてつながっていることを実感しました」
沖縄本島北部のやんばるは昨年世界自然遺産に登録された。そのようないくつかのタイミングが重なって、宮城さんは現在実家を改修して夢だったお店を始める準備を進めている。やんばるは過疎化が進み、多くの人にとっては車でただ通り過ぎるだけの場所だったので、訪れる人が立ち止まって自然のそばでゆっくり過ごせる場所を作りたいというのが宮城さんの願いだ。