映画『PERFECT DAYS』ができるまでの全軌跡をここに。徹底特集76ページ!(SWITCH 11月20日発売号)

11月20日発売の雑誌「SWITCH」はヴィム・ヴェンダース監督による、役所広司主演映画『PERFECT DAYS』(12月22日公開)を特集します。

第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、役所広司が最優秀男優賞を受賞し大きな話題を集めている本作がついに劇場公開される。映画は渋谷区のトイレをリノベーションするプロジェクト、「THE TOKYO TOILET」(以下TTT)を起点とし、役所広司が演じる本作の主人公・平山はTTTの清掃員として働いている。

映画はどのようにして生まれたのか。ヴィム・ヴェンダースと役所広司の貴重なロングインタビューを軸に、主要キャスト陣の証言と、TTTの発起人であり本作の企画・プロデュースを務めた柳井康治、プロデュース・脚本を務めた高崎卓馬の対談を通して、映画『PERFECT DAYS』ができるまでの全軌跡を伝える76ページです。

森山大道、役所広司を撮る。フォトストーリー&ロングインタビュー

「役所広司は私にとっての笠智衆だ」とヴェンダースは言う。『PERFECT DAYS』で役所が演じる男の名は平山という。平山とは数々の小津安二郎作品で笠智衆が演じた人物の名でもあった。役所はどのように映画と向き合い、平山という男を構築していったのか。撮影とインタビューは、映画の舞台となった「平山のアパート」で行われた。

「ヴィム・ヴェンダース、小津安二郎の墓参りへ」密着ドキュメント(撮影 操上和美)

2023年11月2日、ヴィム・ヴェンダースは鎌倉円覚寺へ向かった。左手には桶、右手には日本酒を持つ。小津安二郎の墓参りのためだ。その様子を写真家操上和美が撮る。ヴェンダースが語る映画『PERFECT DAYS』制作秘話、小津への思い、そして笠智衆との思い出とは。

柄本時生/中野有紗/アオイヤマダ/田中泯 インタビュー

不平ばかり口にする同僚のタカシを演じた柄本時生。突如家にやってくる姪のニコを演じた中野有紗。平山の古いカセットテープに興味を示す女性アヤを演じたアオイヤマダ。いつも公園で見かけるホームレスの男を演じた田中泯。主人公・平山の周囲の人々を演じた俳優陣が、撮影秘話を語る。

映画『PERFECT DAYS』ができるまで 柳井康治×高崎卓馬 対談

TTTの発起人であり、映画の企画・プロデュースを務めた柳井康治と、ヴィム・ヴェンダースとの共同脚本・プロデュースを務めた高崎卓馬が、映画ができるまでの具体的な過程を語り尽くす。

さらに特集では高崎卓馬による貴重な映画のプロットの一部を抜粋し掲載するほか、高崎の書き下ろしエッセイ「小津が、ヴェンダースを通じて僕たちに渡そうとしているもの。」を収録。

ヴィム・ヴェンダース フィルモグラフィー

『PERFECT DAYS』に至るまでの半世紀に及ぶヴィム・ヴェンダース監督作品を振り返る。

映画『PERFECT DAYS』ができるまでの全軌跡、ヴィム・ヴェンダースが本作に込めた思い、役所広司をはじめとする俳優陣の肉声を1冊に刻んだ渾身の特集76ページにご期待ください。

SWITCH Vol.41 No.12
特集:すばらしき映画人生!
ヴィム・ヴェンダースの世界へ


1,100円(税込)