1996年の誕生以来、GRは広角単焦点レンズにこだわり続け、独自の写真物語を紡いできた。そんなGRが主催するフォトコンテスト「GR PHOTO FESTIVAL」をご存知だろうか。作品に優劣がつくのではなく、賞金や賞品が授与されるわけでもない。世界各地で活躍する複数の写真家たちが、それぞれの視点から作品を選び講評する。そんな一風変わったスタイルで開催される「GR PHOTO FESTIVAL」は、“カメラを持ち歩き、日々を気軽に撮影した写真を大事にしたい”という思いのもと2022年にスタートした。応募作品のテーマは「日常」、その条件は一年以内にフィルムGRを含むGRシリーズで撮影された未発表作品であること。プロアマ問わずGRユーザーであれば参加することができる、広く開かれたコンテストなのだ。
「GR PHOTO FESTIVAL 2023」の審査員を務めたのは、世界から集った10名の写真家たち。『SWITCH VOL.42 NO.3』掲載の「TWO ANGLES VOL.6」で対談した上田義彦と奥山由之の二人のほか、Feifei ANN、Ned Bunnell、Denis Cherim、Sarah Simon、Orietta Gelardin Spinola、Supasit Srisawathsak、Chot Touch、Qianli Zhang(張千里)と、世界各地で活躍する写真家が名を連ねた。昨年末に応募は締め切られ、数多くの作品が世界各地から寄せられている。果たして、10名の写真家たちはいかなる作品を選出するのだろうか。来る三月には全入賞作品による作品展の開催が決定。入賞作品と審査員の世界が共鳴する唯一無二の空間へ、ぜひ足を運んでほしい。
「GR PHOTO FESTIVAL 2023」の入賞作品展は、3/4〜17の2週間、東京渋谷のギャラリー・ルデコにて開催予定。入賞者による作品のほか、審査員による作品も展示予定だ。詳細はこちらでチェック。
今週末の2/23にはGRファンのためのイベント「GR LIVE!」が渋谷のライブハウス「WWW X」にて開催予定。ライブハウスならではのDJタイムや、GRにまつわる濃密なトークが繰り広げられること必至の「ファントーク」に「リコー社員トーク」、さらに、普段からGRを愛用する写真家たちによるトークセッションなどと充実したプログラムが予定されている。GRファンたちが“ライブ(生)”でGRへの思いを語れる場を作ろうと2019年に誕生した本イベントは、今回で2回目の開催。GRⅢとGRⅢxが発売されてからは初めての開催となる。是非会場で、GRの世界に魅了された者たちの“生”の声を楽しんでいただきたい。観覧には事前申込みが必要なので要注意。イベントの詳細はこちらから。