黒田征太郎・黒田泰蔵作品集『White Album』展を、「1冊の本を売る書店」として知られる銀座の森岡書店にて3月1日(金)より開催します。
Photography by Tada
2021年に逝去した陶芸家の黒田泰蔵への追悼の意を込めて、兄で画家の黒田征太郎が2023年に制作した作品集『White Album』。生前、兄との共作を願った泰蔵の思いを実現するかたちで制作した同作品集は、3つの要素で構成されています。
一つ目は泰蔵の陶芸作品の極致ともいえる白磁をベースに征太郎が制作したアクリル作品のフォトストーリーや二人の対談などを収録したムック。二つ目は征太郎が自身の幼少期や泰蔵との記憶を綴った直筆ノートの複製。そして征太郎が泰蔵の白磁作品を描いた原画の3点を特製ボックスへと納めています。
本展では、作品集のムックに収録されたアクリル作品の実物が並ぶほか、征太郎が描いた多種多様な白磁画を一堂に展示します。さらに征太郎の直筆画で彩られた『White Album』特別版ボックスもさまざまなバリエーションでご用意しました。
画家・黒田征太郎と陶芸家・黒田泰蔵、兄と弟の作品に同時に触れることができる貴重な機会です。ぜひ足をお運びください。
1939年大阪府大阪市生まれ。画家、イラストレーター。1961年に早川良雄デザイン事務所勤務を経て、1966年渡米。帰国後の1969年に長友啓典とケイツー(K2)を設立。1992年にニューヨークにアトリエを構え、国内外でライブぺインティングや壁画制作など幅広く活動。2009年より拠点を北九州市門司区に移す。著書に『KAKIBAKA』『戦争童話集・全4巻』『教えてください。野坂さん』など多数。絵本も数多く手がけており、詩人・谷川俊太郎との共著『じべた』ほか、近著に作家・池澤夏樹との共著『ヤギと少年、洞窟の中へ』がある。
黒田泰蔵(くろだ たいぞう)
1946年滋賀県能登川町生まれ。陶芸家。1967年、渡仏先で出会った陶芸家の島岡達三の紹介でカナダ・ケベック州の陶芸家ゲータン・ボーダンに師事、陶芸を始める。1978年製陶会社シアルてブランディングディレクターを務めたのち、1980年に帰国。翌81年に静岡県松崎町にて築窯。1984年渋谷パルコ・コートIIIに「セラミックスタジーオTAIZO」を構える。1991年に白磁作品の制作を開始し、生涯にわたってその極地を探求する。作品集に『White Porcelain』『Taizo Kuroda』『A day in February with light』ほか、著書に『黒田泰蔵 白磁へ』がある。2021年逝去。
開催概要
タイトル | 黒田征太郎・黒田泰蔵作品集『White Album』展 |
開催日時 | 3月1日(金)-3月10日(日) 13時-19時(最終日のみ18時まで) |
休業日 | 3月4日(月) |
会場 | 森岡書店 〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目28−15 鈴木ビル |
物販 | 作品集『White Album』、アクリル作品、黒田征太郎原画 |
トークイベント
会期中の3月3日(日)、黒田征太郎と雑誌『SWITCH』『Coyote』編集長の新井敏記によるトークイベントを開催します。下記より詳細をご確認のうえ、奮ってご参加ください。
タイトル | 黒田征太郎・黒田泰蔵作品集『White Album』展開催記念 黒田征太郎×新井敏記トークイベント |
開催日時 | 3月3日(日) 14時30分開始 16時終了 *14時開場 |
参加費 | 2,000円 |
会場 | 東京都中小企業会館9階講堂 東京都中央区銀座2-10-18 |
参加申込 | https://peatix.com/event/3856496/view |