彫刻家・安永正臣が “うつわ”に込める思いとは
個展「MASAOMI YASUNAGA : EMPTY VESSEL」がギャラリー85.4で開催

ロサンゼルスを拠点とするアートギャラリーNonaka-Hill(ノナカヒル)に在籍する彫刻家・安永正臣の個展「MASAOMI YASUNAGA : EMPTY VESSEL」が2024年5月11日から6月16日まで渋谷神宮前のギャラリー85.4で開催されている。

安永はこれまでに、釉薬、石、ガラス、モザイクタイルなどを組み合わせた独自の表現技法で、国内にとどまらず世界中で注目を集めてきた。

「EMPTY VESSEL」と題した今回の展示では、その特徴的な技法からなる作品に加え、動物的に形取られたEmpty Creatureシリーズが多く見受けられる。

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長男の誕生をきっかけに作り始めたというこのシリーズを“生命の容れ物”と提起する安永は、器が持つ優れた象徴性についてこのようにコメントした。

古来より人類は住処をこしらえそこで暮らし、様々なものを容器に貯蔵し、死者を棺に納め弔ってきた。現代人もさして変わらず、大切にしたいものをそれに適した、「うつわ」に収めている。「うつわ」とは広義において、「大切にする」「守る」という行為の痕跡であり、すなわち「心情」「願い」の象徴的な存在であると考えている。

自分にとっての大切な人やもの、それらを思う気持ちを、器というひとつの作品を通して見つめ直すことができる機会となるのではないだろうか。

MASAOMI YASUNAGA : EMPTY VESSEL

一般会期:2024年5月11日(土) – 6月16日(日)

会場:Gallery 85.4

住所:東京都渋谷区神宮前2丁目6−7 神宮前ファッションビル 1階

電話:03-6447-0325

時間:12:00 – 19:00
定休日 : 水曜 / 不定休有