FUTURA X MARC JACOBSの限定カプセルコレクションが発売。FUTURA 単独インタビュー

MARC JACOBSの40周年を記念して発売された「FUTURA X MARC JACOBS」の限定カプセルコレクションが9月27日に発売された。発売を記念して、今回のコラボレーションについて、NYで活躍するアーティストのFUTURAへ話を訊いた。

――マーク・ジェイコブスの40周年を記念して、マークから初めてコラボレーションの提案を受けたとき、どんなお気持ちでしたか?

「そうですね、それはとても名誉な事でした。当初は、彼の40周年を祝うために、他のクリエイターたちと一緒にささやかな貢献ができると思っていたんです。マークが私の作品をより大きなコレクションへ拡大したいと望んでいると聞いて、さらに嬉しい驚きでした」

――マークと初めて会った時のことを教えてください。

「正式に出会ったのは数年前ですが、マークとは何年も前から街でよくすれ違ってはいました。おそらく30年以上からどこかで偶然会っていたと思います。同じクラブやパーティー、オープニング、イベントなどに参加していたでしょうし、知り合いも多くいました。ほんの少しの隔たりがあっただけで、実際はすごく近くにいたんです」

――ファッションデザイナーとのコラボレーションする上で作品の存在についてどう捉えていますか。マーク・ジェイコブスのインスピレーションでコラボレーション作品を表現するにはどうすればよいですか?

「マークは、私の作品の中にある様々な要素を、様々なスタイルでファッションに落とし込むことを許してくれました。エアゾールを使ったドローイングの表現であったり、私のオリジナルキャラクターを使うこと、手描きのようなタッチで表現をすることなど。コラボレーションというものは、デザイナーとアーティストの思考をリミックスしたときに実現すると思っています。非常に素晴らしい体験でした」

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――あなたは70年代にキャリアをスタートさせ、その作品は常に時代の先を見据えた表現で幅広い世代の人々を魅了してきました。あなたのインスピレーション源は一体何ですか?

「インスピレーションは人生そのものからやってきます。私は時代を少し先取りしていたと言えるかもしれませんが、常に自分らしくありたいと思っています。真実と誠実さ、一貫性と忍耐力を持ち、世界が私に追いつくのを謙虚な姿勢で待っているのです」

――これまで様々なブランドとの協業によってファッション業界に貢献されてきたと思います。ご自身のそういった活動のスタイルに関して何かこだわりはありますか?

「私はただ、クリエイティビティ溢れる存在でありたいと思っています。そして、作品を通して自分自身を表現したいのです。アイデアを伝え、他者と協力することでより大きな物事を達成したいと思っています。また、他者には見えないものを見ることができる、先見の明があるとも思っています」

――最後に、日本や東京についてどのような印象や思い出をお持ちですか

「70年代前半に初めて日本を訪れて以来、10年ごとに東京か福岡を訪れています。日本は大好きな場所です。2019年に来日していて以降日本には行っていないので、戻れるのが待ち遠しいです、成田空港でメロンソーダを飲むことでしょう

FUTURAが実際に描いたPOINTMANのドローイング



FUTURA

1955年アメリカ・ニューヨーク生まれ。グラフィティ黎明期の70年代からストリートを中心にキャリアを開始し、80年代には個展を開催するようになる。数多くのファッションブランドとのコラボレーションを発表し、現在もなお第一線を走り続けている。