FROM EDITORS「大いなるものがたり」
「SWITCH」という雑誌を創刊し、「Coyote」、「MONKEY」、「ISSUE」を作り、単行本を発行してスイッチ・パブリッシングは今年で40年となる。小さな出版社として嬉しいことのひとつは、単行本を出した作家のプロ...
「SWITCH」という雑誌を創刊し、「Coyote」、「MONKEY」、「ISSUE」を作り、単行本を発行してスイッチ・パブリッシングは今年で40年となる。小さな出版社として嬉しいことのひとつは、単行本を出した作家のプロ...
森山大道の「三沢の犬」を購入した。 森山の代表作として有名になった「三沢の犬」は、1971年3月号の「アサヒカメラ」に掲載された「何かへの旅」の第3回目のフォトストーリーの中の見開き写真だった。その年の正月、振り返りざま...
一回路二接点というのがもっとも単純なスイッチである 上に上げると電気が点いて下に下ろすと電気が切れた オンは赤オフは黒 二者択一のスナップ・スイッチ ラジオの組み立てに夢中だったころの話だ 高周波一段のオールウェーブ・ス...
文藝春秋社の編集者新井信さんにお目にかかったのは、沢木耕太郎さんのサイン会だった。1986年5月、沢木さんがノンフィクション『馬車は走る』を上梓した際に、新宿紀伊國屋書店でサイン会が行われた。当日、サインを求め並ぶ大勢の...
10月中川李枝子さんの訃報を旅先で聞いた。雑誌「ISSUE」で中川李枝子さんの特集を工藤直子さんと編纂して発行したのが今年の4月のことだ。直子さんの季枝子さんへのインタビューのきっかけは「李枝子さん、子ども時代のことを訊...
満月の満ち欠けは美しい。 新月から数えて15日目、月は満月となる。だから満月を十五夜という。そして欠けはじめた十六夜は「いざよい」といって古語ではためらいを意味し、満月よりもゆっくりと上る。月を待つ人をやきもきさせるこの...
2024年7月28日、名古屋場所の千秋楽、横綱・照ノ富士と平幕・隆の勝の優勝決定戦が行われた。照ノ富士は立ち合いでは隆の勝にもろ差しを許すも、土俵際で巻き返し、最後は寄り切って10回目の幕内優勝を飾った。 勝ち名乗りを受...
時々、古今亭志ん朝のことを思い出して、志ん朝落語全集の中から演目を選び耳を傾ける。テンポのいい彼の口演から、主人公気取りで江戸の町を旅していく。 古今亭志ん朝に憧れ、スイッチが特集を組んだのは1994年1月のこと。古典落...