“CLARENDELLE ROUGE(クラレンドル・ルージュ)”
PHOTOGRAPHY:IGARASHI KAZUHARU
世界中に熱烈なファンを持つ、フランス・ボルドーのワイン。その中でも映画やドラマを観ながら楽しむワインとしておすすめしたいのが、2005年に誕生した「クラレンドル」だ。
ボルドーの1級シャトーである「オー・ブリオン」の系譜に連なるクラレンドルは、日常生活の中に気軽にワインを取り入れてほしいという思いから生まれた。デイリーに楽しめる手頃なワインでありながら、その1本1本にはシャトー・オー・ブリオンで培われた技術が惜しみなく注ぎ込まれている。ボルドー全域から厳選されたブドウを醸造し、その年の気候条件によって変わるワインの特性に合わせてブレンド。ヴィンテージごとにばらつきのない、バランスの良さとエレガンスが表現された味わいに仕上がっている。
そんなクラレンドルは近年、映画やドラマにもその姿をのぞかせている。フランスを舞台にしたNetflixの人気ドラマ『エミリー、パリへ行く』では登場人物たちのおしゃべりの傍に置かれ、パリの生活スタイルを象徴するアイテムとして描かれた。他にも映画『メガロポリス』やドラマ『フクロウと呼ばれた男』でもその姿を見かける。また、映像作品だけでなく世界的な映画イベントとの繋がりも深い。2023年、2024年にはアカデミー賞関連イベントでハリウッドスター達に振舞われクラレンドルの名が世界中に広く知られることとなった。
その味わいは、豊かな果実味と熟成を経て生み出された滑らかな口当たりが魅力。平日の夜に自宅でお気に入りの映画を観ながら、あるいは週末に友人たちを呼んでお喋りしながら、リラックスできるワインとしてクラレンドルをセレクトしてみてはいかがだろうか。
ILLUSTRATION:chii yasui
『エミリー、パリへ行く』(2020〜)
憧れのパリにやって来たシカゴのマーケティング会社に勤めるエミリーが、それぞれの国の文化に戸惑いつつ仕事や友情、恋に奮闘するロマンティックコメディ(現在第4シーズン放送中)。Netflixオリジナル作品。