7月15日発売のCoyote No.80は、今年創業50周年を迎えた世界的なアウトドアメーカー「パタゴニア」を、10年ぶりに特集します。
2022年9月、パタゴニアは創業家が保有する約30億ドル相当の全株式を環境保全団体に譲渡することで、多くの資金が環境危機と闘うための活動に流れる仕組みを生み出し、大きな話題を呼びました。本書はそんなパタゴニアの企業理念から製品開発までの全容を明らかにするとともに、次の50年に向けた眼差しにまで迫る“50年目のパタゴニア・ガイド”とも呼べる特集です。
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イヴォン・シュイナード「責任ある生き方」
ターニングポイントを迎えた現在の心境やその先にある未来像を、創業者イヴォン・シュイナードが語るロングインタビュー。
パタゴニア本社を徹底取材「ベンチュラへようこそ」
現CEO、製品開発担当者、デザイナーなど企業の中核を担う人々へのインタビューを敢行。半世紀におよぶパタゴニアの軌跡を、10年前の特集「今こそパタゴニア。」の際に訪れた時との変化も交えながらひもときます。多岐にわたる事業の根底に共通する“物語(ナラティブ)”とは
書籍や映画、食品などアパレル以外の事業にも注目。編集部員や写真家、映像クリエイター、アンバサダーらに話を訊き、利益を目的としない事業を展開する背景に込められたメッセージへと迫ります。
歴代200冊超のカタログから選ぶ、ベストストーリー10選
本来製品の紹介を目的としたカタログですが、パタゴニアのそれは、自然と人との物語を伝える印刷物として発展してきました。誌面ではその編集部に話を訊くとともに、歴代のカタログからCoyoteが選ぶベストストーリーをご紹介します。
コミュニティが変える未来
アウトドアスポーツはコミュニティを生み出し、それが力となります。自然を相手に、この先ずっと遊んでいくために必要なこととは。プレイヤーとして自然の声に耳を傾け、地域のことを考えて日々活動する4人のキーマン(成瀬洋平、木村大志、小森隆志、小松吾郎)のもとを訪ねました。
特集外の注目コンテンツ
ポール・セロー「私の知っている寄生虫たち」
訳 村上春樹 絵 平松麻
鬼才ポール・セローが世界の恐ろしい感染症について綴ったエッセイを村上春樹訳で掲載。
●ライアン・ゲラート「100%地球のために」
2020年にパタゴニアの新CEOに就任したライアン。パタゴニアを深く理解する新しいリーダーが語る、次の50年に向けてパタゴニアが目指す場所。
●ジェナ・ジョンソン「信頼と感謝」
12年半前、パタゴニアに入社したジェナ。アルパイン部門のトップからエグゼクティブ・マネージメントに。クライミングへの愛、家族のこと、そしてパタゴニアとは。
●ケイト・ラザフォード「垂直の岩壁に魅せられて」
クライミング・アンバサダーとして活躍し、現在はアルパイン部門の製品開発にも携わっているケイトの人生を辿る。
●クリスト・トーガーセン「パーフェクト・プロダクト」
テクニカルウェアの製品開発を担当するクリストが語る「最高の製品」。
●マーク・リトル、キャリー・チャイルズ「50年間の集大成」
50周年記念コレクション「ナチュラル・アイコン」について製品開発担当のマークとデザイナーのキャリーに話を訊く。
●ヴェンセント・スタンリー「哲学する会社」
パタゴニア・ブックスの立ち上げに携わり、“パタゴニアの哲学者”としてイヴォンとともに企業理念を打ち出す役割を担ってきたヴィンセントに訊く、これからの“レスポンシブル・カンパニー”のあり方。
●アレックス・ローサー「地球の声を代弁する映画」
パタゴニア・フィルムズの作品はどのように作られているのか。映像部門のクリエイティブディレクターを務めるアレックスをインタビュー。
●ティム・デイヴィス「予期せぬ幸福な時間」
パタゴニアの歴史を記録し、大自然の中でアンバサダーたちの活動を活写してきた写真家のティムに話を訊く。
●コラム「Venture, 2013 to 2023」
●アンバサダーインタビュー
フライフィッシングアンバサダー ディラン・トミネ/サーフィンアンバサダー コール・クリステンセン
●コラム「FCDサーフボードの軌跡」
●食から始まるイノベーション
パタゴニアの食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」の背景にある、食を考えること、その事業の意義について日本での立ち上げからディレクターを務める近藤勝宏に話を訊いた。
●マーティ・ポンフレー「自由で責任ある会社へ」
パタゴニア・インターナショナル・インクの日本支社長を務めるマーティに、日本支社として目指すものは何か、次の50年への思いを訪ねた。
●デルタ航空と考えるこれからの空の旅「脱炭素時代の旅の選択肢」
●Foxfire True to nature Vol.14
日本の繊細な自然の姿を発表し続けてきた写真家 秦達夫が風景写真に込めたメッセージ。
●賢治再訪としての「革のトランク、あるいはストックホルム」 イッセー尾形
●青木奈緖 森へ 最終回
●最初の一歩 第80回 大木雄高 幻想の玄界灘
絵=黒田征太郎
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