イッセイ ミヤケが展開するブランドHaaTは、4月29日よりISSEY MIYAKE KYOTO | KURA展「KABIRAとKANGRI」を開催する。
“テキスタイルから発想する”という他にはない視点で、日本とインドの手仕事、先端技術の融合を現代に伝えるHaaT。本展ではインドの手業の原点である、KABIRAとKANGRIを通じた服づくりの背景を展示する。
KABIRAとは一針一針、細かく刺し縫いして生地を再生する「刺し子」の技法のひとつ。時を忘れ、無心に縫うことで、瞑想のごとく安らぎを得ることができるともいわれている。
一方のKANGRIは、縫い目に切り込みを入れて、三角形に縫製始末した衣服の「縁」のことをいう。土地柄、酷暑も多いインドでは、快適性を求めて細い糸づかいの極薄織物をまとう習慣が根づいているのだ。
展示会場はこの2つの技法を中心に、インドの最高水準のクラフツマンシップとHaaTチームによるデザインを融合させた衣服と、生地見本。そして、綿布の街・グジャラート州アーメダバードにある工房での制作風景を記録した写真と、写真家・高木由利子の視点で切り撮られたビジュアル写真で構成されている。
ひたむきな職人たちによる生きた手仕事から垣間見る環境哲学。あえて手織りではない丈夫な紡績綿布を使用し、10年は楽しめることを念頭に作られた服づくりを通じて、豊かさの本質とは何かを見る人へと問いかける。ぜひ足を運んでもらいたい。
ISSEY MIYAKE KYOTO | KURA
歴史ある町屋とISSEY MIYAKEのものづくりが調和する空間を深澤直人がデザインした、伝統と革新が融合する「墨色」を基調とした落ち着きのある佇まいのショップ。母屋の奥に設けたKURAのギャラリーでは、多様性に富んだ試みを発信している。
展覧会詳細
展覧会 | ISSEY MIYAKE KYOTO KURA展「KABIRAとKANGRI」 |
会期 | 2022年4月29日(金)-6月26日(日)*好評につき会期延長となりました |
会場 | ISSEY MIYAKE KYOTO | KURA 〒604-8112 京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89 |
問い合わせ | Tel.075-254-7540 *最新情報はisseymiyake.com からご覧ください |
©ISSEY MIYAKE INC.
オフィシャルInstagram @haat_official
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