12月4日より、山形県東根市・まなびあテラスで写真家・野村佐紀子による写真展「ノクターン」が開催される。
Photographs by Nomura Sakiko
まなびあテラスの開館5周年を記念して開催される本展は、写真家・野村佐紀子が2019年から約2年間にわたって山形県の東根市を訪れ、独自の感性で撮り下ろした写真展だ。野村の写真は地域の新たな心象を捉えるとともに、野村自身にとってもこれまでにない新たな領域へと踏み出す内容となっている。
本展は全3部にて構成される。第1部は野村がこれまでに国内外で発表し、世界的な評価を受ける代表的なシリーズ「Another Black Darkness」や「Nude / A Room / Flowers」などの作品群の中から、写真展・写真集を数多く手がける長澤章生(Akio Nagasawa Gallery/Publishing)が厳選した作品を展示。「野村佐紀子の世界」と題し、その独自の感性を表現している。
第2部は野村が出会った「まちの情景」と「ひとの情感」とが共鳴する「HIGASHINE」。東根のティーンズをはじめとした様々なモデルが登場し、撮影地である東根の魅力と多様性を、野村の感性を通して写し出した。
そして展覧会の本編となる「ノクターン」と題した第3部は、野村自身の新境地をひらくものとなっている。すべてが東根市内で撮影されたというその写真群は、夜の闇にありながら明日を想う夜想曲(ノクターン)のように、コロナ禍という闇の中を手探りで進む私たちの心奥に微かな光を想起させる。闇の中に光を見せるのではなく、被写体のありのままに寄り添い、抱き抱えるように注がれるまなざし。そのまなざしとの共鳴によって想起される微かな光を、ぜひ会場にて体感してもらいたい。
野村 佐紀子(のむら さきこ)
1967年山口県下関生まれ。1990年九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1991年荒木経惟に師事。1993年より国内外写真展、写真集多数。おもな写真集に、『裸ノ時間』(平凡社)、『闇の音』(山口県立美術館)、『夜間飛行』(リトルモア)、『黒闇』(Akio Nagasawa Publishing)、『TAMANO』(Libro Arte)、『雁』(BCC Co., Ltd.)、『Another Black Darkness』(Akio Nagasawa Publishing)、『Ango/sakiko』(bookshop M Co., Ltd.)、『愛について』(ASAMI OKADA PUBLISHING)、『GO WEST』(Libro Arte)、『春の運命』(Akio Nagasawa Publishing)などがある。
webサイト http://sakikonomura.com/
展覧会詳細
展覧会 | 写真展 野村佐紀子 ノクターン |
会期 | 2021年12月4日(土)-2022年1月30日(日) |
開館時間 | 10時-18時(12/4、11、18、25、1/8の土曜日は20時まで) 休館日:2021年12月13日、27日、29日-2022年1月3日、11日、24日 |
会場 | 東根市公益文化施設 まなびあテラス 市民ギャラリー・特別展示室 |
入場料 | 一般500円(フリーパス制 高校生以下無料) *障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名無料 |
主催 | まなびあテラス |
共催 | NHKエンタープライズ |
協力 | 東根市と東根市民のみなさん、halken LLP、Akio Nagasawa Gallery/Publishing、東北芸術工科大学 |
企画・プロデュース | 喜田真吾(まなびあテラス総合プロデューサー) |
企画協力・アートディレクション | 三浦晴子+アイハラケンジ(halken LLP) |
アートディレクション・出版 | 長澤章生 (Akio Nagasawa Gallery/Publishing) |
展覧会に合わせ写真集『ノクターン』も同時発売
写真:野村佐紀子
アート&エディトリアル・ディレクション:長澤章生
デザイン:中島 浩
プリンティング・ディレクション:高栁 昇(株式会社東京印書館)
発行:2021年12月4日
発行人:長澤章生
発行所:Akio Nagasawa Publishing
〒104–0061 東京都中央区銀座4–9–5 銀昭ビル6F
印刷:株式会社東京印書館
※2冊組 定価2,000円(税別)
関連イベント
ひがしねウィンターフェスティバル ART EVENT
野村佐紀子 特別撮影会
大切な人との2ショットを野村佐紀子が、イルミネーションをバックに撮り下ろす特別撮影会が開催。撮影した写真は、二人にプレゼントされるほか、まなびあテラスで展示される。
日時:12月4日(土)、5日(日)18時から-
対象:希望するペア(カップル、夫婦、友達、親子など)
募集人数:各日5組
主催:ひがしねウィンターフェスティバル実行委員会(事務局 東根市経済部商工観光課)
詳細は、ひがしねウィンターフェスティバル ホームページ