ロバート・ダウニー監督、本邦未公開の伝説的作品『パトニー・スウォープ』が50年の余りの時を経て日本上陸。

2021年7月7日、85歳でこの世を去ったロバート・ダウニー。息子でありハリウッドを代表するスター俳優であるダウニー・Jr.は「彼はアメリカ映画界における偉大なる真の異端児だった」と父の死後、自身のInstagramに記した—— 。カウンターカルチャー時代の寵児であり、「アンダーグランド映画の助産師」の異名を持つロバート・ダウニーの代表作『パトニー・スウォープ』が50年余りの時を経て、ついに日本で初公開される。

主人公のパトニー・スウォープを演じるのは本作が映画デビューとなった俳優アーノルド・ジョンソン。
ただしジョンソンがセリフを思い出せなかったため、声はダウニー自身によって吹き替えられた。

(あらすじ)1960年代のニューヨーク。マディソン・アベニューにある名門広告会社の創業者が突然亡くなり、会社の唯一の黒人役員(といっても楽曲担当)であるパトニー・スウォープが予想外の結果によって新社長に選出される。早速、スウォープは会社の名前をTruth and Soulに変更し、ほぼすべての白人役員を解雇してしまう。破壊的で奇抜で斬新だが悪趣味ともいえる過激な広告キャンペーンは次々とヒット商品を生み出し、会社は新たな成功へと飛躍する中、何とスウォープは国家安全保障への脅威であるとして、アメリカ大統領ミミオの陰謀に巻き込まれることになる……

1969年の全米公開時には上記ポスターが刺激的すぎるとして、各地の映画館で掲載拒否運動が起こったというエピソードがある。『パトニー・スウォープ』は表現の力で世の中を風刺する時代の先駆者そのものの映画といえる。BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動などが声高に叫ばれる現代にその先見性をどのように見るか、2022年の今、まさにタイムリーな作品である。

『パトニー ・スウォープ』は2022年7月22日(金)渋谷ホワイトシネクイント他にて公開。 それに先駆けて、東京・TOHOシネマズ 日比谷と大阪・TOHOシネマズ 梅田では、1960年代から1980年代に制作された日本未公開作をセレクトした「レトロ・ムービー・デー」の開催記念として、ロバート・ダウニーの命日となる7月7日(木)10時より先行上映が行われる。チケットはTOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 梅田の公式サイトで7月5日(火)0時に発売開始。シネマイレージ会員は7月4日(月)21時より購入できる。

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パトニー・スウォープ