独自の世界観と表現方法で世界中のファンを魅了するオーストラリアの作家、ショーン・タンの日本初の大規模な個展「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」が東京・練馬のちひろ美術館・東京で開催中です。
何かが失われ、ほころびが生じた架空の世界が描かれたタンの作品。そこには人々が共有している「いつか見た世界」の哀愁が織り込まれ、しかし見知らぬ世界との新たな出会いが待っています。
2006年に発表した『アライバル』は、テキストを使わずに緻密にイメージを組み立てて作り上げた世界観が大きな反響を呼び、世界23の言語に翻訳・刊行されました。
本展示では、最初に絵と文を手がけた絵本『ロスト・シング』から最新作まで、原画と習作のほか、スケッチやアニメーション作品を含む約130点を展示中。タンが作る奇妙でヘンテコな生き物をかたどった立体作品も見どころの一つです。
会期中には、タンの著作の日本語訳を手掛ける翻訳家の岸本佐知子さんと、翻訳家で『MONKEY』責任編集の柴田元幸さんによるトークイベントも開催予定。タンの作品の魅力についてお二人が語り尽くします。
奇妙で懐かしい“どこでもないどこかの世界”を、是非会場でご堪能ください。
開催概要
展示 | ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ |
会期 | 2019年5月11日(土)-7月28日(日) |
観覧料金 | 大人800円、高校生以下無料、年間パスポート2500円 |
会場 | ちひろ美術館・東京 〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2 |
主催 | ちひろ美術館 |
展覧会公式サイト | www.artkarte.art/shauntan/ |
展覧会関連イベント
特別対談 | ショーン・タンの世界を語る 岸本佐知子(翻訳家)×柴田元幸(東京大学名誉教授) |
日時 | 6月29日(土)15:00~16:30 |
参加料 | 1200円(入館料別・定員60名) |
会場 | ちひろ美術館・東京 〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2 |
申し込み |
2019年5月29日(水)10時より受付開始 https://chihiro.jp/tokyo/events/90220/ |
お問い合わせ | TEL 03-3995-0612 受付時間:10:00~17:00(休館日、冬期休館期間中を除く) |
<プロフィール>
ショーン・タン Shaun Tan
1974年オーストラリア生まれ。幼いころから絵を描くことが得意で、学生時代にはSF雑誌で活躍。西オーストラリア大学では美術と英文学を修める。オーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞。2006年に刊行した『アライバル』は23の言語で出版されている。イラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプトアーティストとしての活躍の場を拡げている。約9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』で2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。同年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞も受賞。