モデル、女優、そしてラジオのナビゲーターとして活躍する甲斐まりかが、テクニクスの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」と共に辿る、人生の様々なシーンを彩った音楽の記憶
STYLING: OSHIMA RIKU
HAIR&MAKE-UP: HIRAKAWA YOKO
TEXT: ITAKO JUNICHIRO
環境に応じて変化してきた音楽遍歴
モデルとして活躍する甲斐まりかは幼少の頃から海外で暮らす時間が長かったという。そんな彼女が最初に好きになったのがブリトニー・スピアーズだった。
「五歳の頃、私はマレーシアに住んでいて、幼稚園もインターナショナルスクールだったので、家族との会話もほとんど英語でした。そんな時にブリトニー・スピアーズが流行っていて、彼女のアルバムを初めて買ってもらい、毎日繰り返し聴いていたんです。彼女は私にとってまさに憧れのアイドルでした。それ以降、アメリカのポップスをよく聴くようになりました」
中学生になるとドイツに移り住んだ甲斐。環境の変化もあり聴く音楽のジャンルも変わっていく。
「ヨーロッパに行くとイギリスのロックバンドやボーイズグループを聴くようになりました。大学はスコットランドのエジンバラにある学校に進学したんですが、そこでクラブにも行くようになり、テクノやハウスが好きになりました。こうして振り返ってみると、自分の住む場所や環境、その土地のカルチャーに影響されながらいろいろな音楽を聴いてきたんだなとあらためて感じます」
海外生活が長かった甲斐は邦楽に触れる機会がなかなかなかった。しかし、宇多田ヒカルの音楽は昔からよく聴いていたという。
「家にたまたまあった『HEART STATION』というアルバムに中学生の頃に出会ってから宇多田さんの音楽が好きになりました。だから宇多田さんの音楽を聴くとどこか懐かしい気持ちになるんです」
大学卒業後に甲斐は日本に戻り、現在の仕事を開始。モデルの活動を軸にしながら、この十月から毎週土曜にオンエアされている、J-WAVEの「BLUE IN GREEN」という番組のナビゲーターを務めている。
「ラジオの仕事を始めてから音楽がより身近になりました。番組にアーティストの方々を迎えてインタビューすることもあるので、今では邦楽もたくさん聴いています」
そんな彼女に最近よく聴く音楽について訊ねてみた。
「今はポップな音楽よりも、オルタナやアンビエントなものが自分の気分にフィットしています。心地よく聴ける音に惹かれるんです。今の私にとって音楽は癒しのような存在なのかもしれない」
ライフスタイルに合わせたリスニングスタイル
生活の中のそれぞれのシーンに合わせて音楽の聴き方を選択していると甲斐は言う。
「家にいる時にはできるだけ良い音で音楽を聴きたいと思っているので、それなりのオーディオ機器を揃えて、スピーカーを鳴らして聴いています。私は家でいる時間を充実させたいタイプなので、たとえばNetflixなどを観る時にはプロジェクターで観たりしているんです。家では落ち着いた音楽をじっくり聴く感じですが、仕事に向かう時の移動中などはテンションが上がるようなノリの良い曲を聴くことが多いかな。音楽を聴くことで自分の気持ちを変えていっているのかもしれないです」
普段から良い音で音楽を楽しみたいと考えている彼女に、パナソニックの音響ブランドであるテクニクスのEAH-AZ60を体験してもらった。
「ワイヤレスイヤホンはコードが絡まったりすることもないし、すぐに取り外しもできるので使いやすいなと思っていたんですが、EAH-AZ60は耳へのフィット感がとても良いので、服や手が当たって外れてしまう危険性も少ないし、イヤーピースも七種類あるので、自分の耳の形状に合ったサイズを選べるのもありがたいです。それからイヤホンと連動したアプリがあるのも新鮮でした。高音や低音の大きさを自由に調整したり、ボーカルを立たせることもできて、曲ごとに好みの音にできると音楽を聴く楽しみが増えると思います」
さらに彼女はノイズキャンセリング機能とアンビエント機能の使い分けができるのも嬉しいと言う。
「ノイズキャンセリング機能を使った時の音楽への没入感もすごかったけど、電車で移動している時にはアンビエント機能があると便利ですね。車内アナウンスもちゃんと聞き取れるし、歩いている時は自転車や車の音が聞こえないと危ないですから」
ワイヤレスイヤホンとしての機能性を追求したEAH-AZ60のもうひとつの特徴がハイレゾ音質を聴くことが可能になった点だ。
「ハイレゾ音源はこれまであまり聴いたことがなかったけど、これはすごいですね。歌い手のブレスまではっきりと聞こえてきて、まるでライブ会場にいるような臨場感がありました。これほどのハイクオリティな音をこの小さなイヤホンで聴くことができるのは驚きです」
今回、甲斐には自分の人生の中で印象に残っている場所や風景と結びついている音楽をセレクトしてもらったが、これまで四十を超える国を訪れたことのある彼女にとっては、音楽が呼び覚ます思い出や大切な場所がたくさんあるという。
「大学時代に親友と旅した時にずっと聴いていた曲が不意に自分のプレイリストから流れてきた時には一瞬で当時の情景や感情が蘇ってくることもあるし、聴く度に東京に来て今の仕事を始めたばかりの頃の不安な気持ちを思い出す、自分の原点のような曲もあるし……音楽は人生の節目に寄り添ってくれる。ラジオの仕事を通して、そういう音楽がこれからもっと増えたらいいなと思います」
甲斐まりか
1995年生まれ。幼少時より海外で暮らし、大学卒業後に日本でモデルとしての活動を開始。現在は俳優としても活躍。今年10月よりJ-WAVE「BLUE IN GREEN」のナビゲーターを務めている
衣裳:ジャケット ¥143,000、スカート ¥41,800/ともにHYKE(ボウルズ:03-3719-1239)、トップス ¥29,700、スカーフ ¥9,900/ともにM A S U(エム エー エス ユー:03-6419-7028)、ブーツ ¥190,300/Sergio Rossi (セルジオ ロッシ カスタマーサービス:0570-016-600)、ピアス ¥20,900、リング(右人差し指) ¥22,000、リング(左人差し指)¥24,200/ともにCOLDFRAME(アイクエスト ショールーム:03-6433-5208)(全て税込)
協力:カフェ アルル、東京タワー
SELECTED by KAI MARIKA
6 SONGS FOR 6 SCENES with EAH-AZ60
海外での生活、旅先での思い出、そして東京での挑戦……
甲斐まりかの人生のシーンに寄り添う6つの楽曲