【SWITCH連載中 おいしい景色】
第7回 洋食屋さんのハンバーグ

料理家・坂田阿希子の料理に合わせてデザイナー・皆川明が器を選ぶ。『SWITCH』に連載中の「おいしい景色」より毎月のレシピを紹介。

スタイリング:皆川明
料理:坂田阿希子
写真:日置武晴

第7回 洋食屋さんのハンバーグ

ハンバーグにはなんといってもデミグラスソース。
家族でよく出かけた洋食屋さんのデミグラスの味わいが忘れられない。
それを家で同じように作るのは極めて難しい。
ここはひとつ缶詰を使ってあの味わいに近づけたい。

RECIPE

ハンバーグ
材料(4人前)
牛ひき肉・・・・・・・・・・・・・・ 600g
玉ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1個
生パン粉・・・・・・・・・・・・・・ 1カップ
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1個分
ナツメグ・・・・・・・・・・・・・・ 少々
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小さじ2/3
白胡椒・・・・・・・・・・・・・・・・ 少々

デミグラスソース(缶詰をおいしくする)
材料
玉ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1/2個
にんじん・・・・・・・・・・・・・・ 1/2本
セロリ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1/4本
バター・・・・・・・・・・・・・・・・ 30g
トマト・・・・・・・・・・・・・・・・ 小1個
赤ワイン・・・・・・・・・・・・・・ 1/2カップ
デミグラスソース缶・・・・ 1缶



つくり方

・・・・・・・・坂田阿希子のここがおいしいポイント

ハンバーグのタネをつくる。玉ねぎはみじん切りにする。サラダ油小さじ2で薄く茶色に色付き、しっとりするまで炒めて冷ます。
牛肉は冷蔵庫で使用するまで冷やしておき、ボウルに入れる。①、生パン粉、ナツメグ、卵、塩、胡椒をして粘りが出るまで手早く練り混ぜる。
豚肉は加えず牛肉だけで作るとごちそう感満載に。生パン粉はふっくら仕上がり水っぽくならないので、ドライパン粉と牛乳を使うよりもおすすめ
サラダ油をぬった手で空気をぬきながら4個の丸型に形を整える。
フライパンをしっかりと熱し、サラダ油小さじ2を熱し、③の真ん中を少しくぼませて入れる。片面をまずしっかりと焼き色をつける。裏返して裏面も少しだけ焼き、200℃のオーブンで15分ほど焼く。
オーブンで二度焼きするのもふっくら仕上げるポイント。肉汁が閉じ込められさらに膨れてくる
デミグラスソースをつくる。バターで1cm角切りにした玉ねぎ、にんじん、セロリを炒める。しっとりするまでゆっくり15〜20分ほど炒め、赤ワインを加えて強火でアルコールを飛ばす。
ハンバーグはソースが決め手。缶詰のソースを使って洋食屋さんの味に近づける。ミルポアと呼ばれるこれらの香味野菜は、洋食のスープやソースを作る基本
ざく切りのトマトを加えて、デミグラスソース缶を加え、粗熱をとる。
⑥をフードプロセッサーにかけ、ざるで漉す。
一晩寝かすとさらに味がまろやかに
オーブンからハンバーグを出し、フライパンからハンバーグを取り出す。フライパンに残った油を軽くふきとって⑦のソースを加えてあたためる。お皿に盛り付け、ソースをかける。

 

インゲンのサラダ
材料
インゲン ・・・・・・・・・・・・・ 2パック
玉ねぎ ・・・・・・・・・・・・・・ 1/4個みじん切り

ドレッシング
材料
マスタード・・・・・・・・・・・・ 小さじ2
赤ワインビネガー・・・・・・ 大さじ小さじ2
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小さじ1/2
白胡椒・・・・・・・・・・・・・・・・ 少々
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ひとつまみ
オリーブオイル・・・・・・・・ 大さじ3


つくり方

いんげんは塩ゆでして、縦半分に切る。
縦に割くように切ると食べやすい食感に
ドレッシングの材料を合わせて、①と玉ねぎを和える。

☞ 本文はSWITCH Vol.38 No.1でぜひご覧ください

<プロフィール>
坂田阿希子 料理家。強靭な胃袋を持つ食いしん坊一家に育ち、料理家を目指す。フランス菓子店、フランス料理店で経験を積み独立。著書に『洋食教本』(東京書籍)などがある。料理教室「studio SPOON」主宰。代官山ヒルサイドテラスに「洋食 Kuchibue」をオープン

洋食 Kuchibue
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC棟
営業時間 12:00〜21:00
定休日  火・水
電話番号 03-5422-3028 (予約受付時間16:00〜18:00)