2019年9月9日、写真家ロバート・フランクが亡くなった。享年94歳。今あらためて不世出の写真家を特集する。操上和美、荒木経惟、森山大道が本誌に集結。初の写真集『The Americans』刊行から60年余、彼の記録したアメリカをふたたび歩きながらロバート・フランクの軌跡をひも解いていく。追悼ロバート・フランク 1924-2019。完全保存版
PHOTO STORY
ロバート・フランク
16ページにわたるロバート・フランクフォトストーリーを掲載。
ロバート・フランクのはじまり、彼の写真は時間に流れることなく堅牢な新しい価値観をもたらしていった
写真集『私の手の詩』フランクが制作したマケットを独占公開
1972年に刊行された写真集『私の手の詩』。フランク自身が制作した貴重なマケットを一部公開。さらに写真集『私の手の詩』(1972年)『花は…』(1987年)を日本で制作した邑元舎・元村和彦が語るロバート・フランクとの親交、はじまりのふたりの物語
写真集『アメリカンズ』序文
文:ジャック・ケルアック 訳:柴田元幸
フランクから序文執筆を依頼されたケルアックが、その写真体験から紡ぎ出した「もうひとつのアメリカ
ロバート・フランク×ジム・ジャームッシュ
「SWITCH」1992年9月号の特集にてフランクをインタビューしたのは、映画監督ジム・ジャームッシュ。ニューヨークのバワリー界隈に居を構える近所同士の気のおけない会話からは、フランクの表現の本質がにじみ出ている
荒木経惟×仲野太賀[写真を撮るということ]
俳優・仲野太賀が敬愛する荒木経惟に会いに行く。『アメリカンズ』について訪ね、『センチメンタルな旅・冬の旅』を紐解き、そして自身が撮った写真を荒木に見せる。写真の魅力とは何か、ついには互いに写真を撮りあった幸福な記録