FROM EDITORS「揺れるパリ その3 失われた世代」
2023年3月、パリはコロナの影響から立ち上がり、ファッションウィークが開かれたこともあり、多くの観光客で賑わいを見せていた。公共の交通機関の利用も外での食事もマスクなしで可能となった。観光シーズンの幕開けだ。しかしこの...
2023年3月、パリはコロナの影響から立ち上がり、ファッションウィークが開かれたこともあり、多くの観光客で賑わいを見せていた。公共の交通機関の利用も外での食事もマスクなしで可能となった。観光シーズンの幕開けだ。しかしこの...
2007年3月、パリのシェイクスピア&カンパニー書店を訪れた日の午後、今からジュンパ・ラヒリの朗読会が開かれると、カウンターに座るオーナーのジョージ・ホイットマンの娘シルヴィアが教えてくれた。 朗読会が行われる場所は、一...
パリのカルチェラタンのシェイクスピア&カンパニー書店を最初に訪れたのは、2007年3月だった。この書店の歴史は古く、1919年の第一次世界大戦後から始まる。最初のオーナーは牧師の娘だったシルヴィア・ビーチというアメリカ人...
小学4年生の時、夏休みを利用してひとりで大阪の天王寺の親戚の家に2週間ほど遊びに出かけた。その親戚の家には僕より4歳上の男の子と6歳上の女の子がいた。そのいとこに案内されて甲子園に高校野球を見に行ったり、奈良のドリームラ...
先日片岡義男さんに、玉川学園駅近くでお目にかかった。この街に足を運ぶのは、本当に久しぶりで、SWITCHの前身ISSUEの頃、1980年代初頭まで遡る。当時片岡さんに指定されるのは駅近くの喫茶店だった。「POPEYE」を...
松永誠剛というコントラバス奏者がいる。今から4年前、宮古島で行われた與那城美和という宮古島の唄者と、松永の共演ライブを見る機会があった。舞踊家だった母の影響で宮古民謡に触れ、古謡に深い造詣を見せる與那城の伸びのある声にま...
白磁は、白色の粘土の素地に、植物灰と高陵石から精製された透明釉薬を掛け、1300度もの高温で焼き上げる。 熊本県天草には白磁工房が数多くある。天草陶石と呼ばれる熊本県天草産の陶石で作られた白は濁りがなく、透明感のある美し...
秋口になると岐阜県中津川に行くのを楽しみにしている。友人の営むハム工場やパン屋に立ち寄り、近くの栗農家に立ち寄り、焼き栗をほおばる。そしてお土産に和菓子「すや」の栗きんとんを買う。「すや」の本店に行くもうひとつの理由は名...