絵本

SWITCH

二隻の対話の物語『対馬丸とボーフィン』

作家・池澤夏樹と画家・黒田征太郎が戦争と平和を伝える絵本の3作目が生まれた。タイトルは『対馬丸とボーフィン』。1944年8月22日、沖縄から九州に疎開する800人以上の学童を乗せた貨物船「対馬丸」がアメリカの潜水艦「ボーフィン」の魚雷攻撃に遭い撃沈した「対馬丸事件」を題材にした絵本だ。池澤は沖縄とハワイの取材を重ね、それぞれの船の視点から言葉を紡いだ。そして黒田は船の上で、来る日も来る日も波を描いていった。

Coyote

戦争と平和を伝えるために生み出された絵本に込められた願い、次世代の子供たちへの思いを探る(Coyote No.77/7月15日発売)

7月15日(金)、「Coyote No.77 特集 絵本の中の『せんそう』」が発売となります。今号では広島に現存する被爆建物「旧陸軍被服支廠」をテーマに、作家の池澤夏樹と画家の黒田征太郎が描いた絵本『旅のネコと神社のクスノキ』と連動をしながら、戦争と平和を絵本という視点から改めて考えます。

MONKEY

タダジュンが描く『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』、訳者・柴田元幸がその創作背景に迫る

好評発売中のポール・オースター作『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』。1990年に書かれた短篇小説が、柴田元幸による翻訳と、タダジュンの絵によって一冊の絵本になりました。ここでは10月23日におこなわれた刊行記念イベントより柴田元幸とタダジュンの対談の一部を抜粋し、本作のために描き下ろされた17点の版画絵の創作背景に迫ります。