ともだちの木をめぐる 後編 柳井康治×高崎卓馬
渋谷区の公共トイレ“THE TOKYO TOILET”の清掃員平山を主人公にしたヴィム・ヴェンダースの映画『PERFECT DAYS』から、同作のプロデューサー柳井康治を発行人とし、企画・脚本の高崎卓馬が原作を書き下ろした絵本『ともだちの木』が生まれた。きっと誰にもある、どこにでもある、大切な木を探して世界をめぐる冒険譚がはじまる
渋谷区の公共トイレ“THE TOKYO TOILET”の清掃員平山を主人公にしたヴィム・ヴェンダースの映画『PERFECT DAYS』から、同作のプロデューサー柳井康治を発行人とし、企画・脚本の高崎卓馬が原作を書き下ろした絵本『ともだちの木』が生まれた。きっと誰にもある、どこにでもある、大切な木を探して世界をめぐる冒険譚がはじまる
汚く、暗く、見つけにくいという公共のトイレのイメージを一新したのが、渋谷区のTHE TOKYO TOILET(以下TTT)だ。TTTの清掃員平山を主人公にした映画『PERFECT DAYS』は、2023年5月、 第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を役所広司さんが受賞するという快挙を達成した。日本人の俳優としては実に19年ぶりとなる栄誉とともに、世界中がTTTに注目していった。本作の限定パッケージ版の帯に、役所広司さんはこう言葉を寄せた。「映画は、他人の痛みを感じる心を育ててくれるものだと思います」。映画から花開いた果実は一冊の絵本になった。絵本のタイトルは『ともだちの木』
作家・池澤夏樹と画家・黒田征太郎が戦争と平和を伝える絵本の3作目が生まれた。タイトルは『対馬丸とボーフィン』。1944年8月22日、沖縄から九州に疎開する800人以上の学童を乗せた貨物船「対馬丸」がアメリカの潜水艦「ボーフィン」の魚雷攻撃に遭い撃沈した「対馬丸事件」を題材にした絵本だ。池澤は沖縄とハワイの取材を重ね、それぞれの船の視点から言葉を紡いだ。そして黒田は船の上で、来る日も来る日も波を描いていった。
『MONKEY vol. 32 特集:いきものたち』に掲載された、柴田元幸が聞き手を務めたジョン・クラッセンへのインタビュー「闇がそこにあるとう実感」を特別公開。
『MONKEY vol. 32 特集:いきものたち』に掲載された、柴田元幸が聞き手を務めたジョン・クラッセンへのインタビュー「闇がそこにあるとう実感」を特別公開。
池澤夏樹と黒田征太郎による、沖縄のガマ(洞窟)をテーマとした、暗い洞窟の中で命を落とした人々の悲しみを、一人の少年の視線を通して伝える絵本『ヤギと少年、洞窟の中へ』が誕生。本書の刊行を記念して、沖縄でトークイベントを行います。
パタゴニアから初の児童向け絵本『しんぴんよりもずっといい』が刊行された。海洋汚染問題に対する子どもたちの関心を高めることをねらいとした絵本の内容と関連イベントをご紹介。
7月15日(金)、「Coyote No.77 特集 絵本の中の『せんそう』」が発売となります。今号では広島に現存する被爆建物「旧陸軍被服支廠」をテーマに、作家の池澤夏樹と画家の黒田征太郎が描いた絵本『旅のネコと神社のクスノキ』と連動をしながら、戦争と平和を絵本という視点から改めて考えます。